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吉田拓郎オールナイトニッポンGOLD(20220513)メモ

今回は新アルバムの全曲解説


ah-面白かった(CD)

メモ

今回のアルバムは全曲カットアウト(フェードアウトなし)。拓郎さんの音楽史上初めて。このアルバムはスペシャル。佳代さんが何十回、何百回と聞いている。フェードアウトが無い。

「ショルダーバッグの秘密」

拓郎さんは東京に出てきて考えもしなかった出来事に巻き込まれる事が沢山あって、想像していなかった事件に巻き込まれたり、社会から強烈なイジメというか、そういう事も体験したり、拓郎さんの周りには愛が無いのかな?と思ったりした事があったり、広島から出てきて結局ひとりぼっちだと悩んだ日もあった。そういう事が続く青春が若い頃あったのだが、拓郎さんはその時々に沈黙を割と守って、もう話さない、言いたく無い。拓郎さんが愛していた媒体、深夜放送、ラジオという媒体以外は、もう話したくない。拓郎さんが黙りこめば黙り込むほど、悪とまではいかないが、そういう評判みたいなものが、やや定着しそうになった時代があった。本当はそうではなくて拓郎さんが黙っていたからそうなったという事が色々とあって、真実、本当の事を胸中に隠したまま、拓郎さんが自分に課したのは音楽という事でしか自分の正当性だとか、自分が間違っていないという事だとかは、音楽をやる事によってしか回復出来ないと、そういう風に追い込まれた時期があって、拓郎さんが作る音楽等は一切メディアで放送されなくなる時期もあった。そういう時に音楽で戦っていくしかない。喋ったりインタビューを受けたり、そういう事をするのが無駄だという時期があって(当時、社会は敵だと思っていた)、アルバム作りとコンサートツアーに全神経を投じていこうと決心した時期だった。アナログLPの中に拓郎さんを信じてくれていた人達の為にエッセイを入れたとの事。「金沢の夜」「愛が得られなかった別れの事」等、拓郎さんが語った事が無い事をエッセイとして残した。拓郎さんは当時世間で語られたりしていたルールをあまり持たない、非常に自分勝手なというイメージ、そういうものは、拓郎さん自身とはかなりかけ離れたイメージだったという事を拓郎さんは話しておこうと思った。本当の拓郎さんは困ってしまう程真面目で普通である事が大好きで普通に生きる事が愛だと思っていて、そういう人間だったという事を最後に書き記しておこうと思って拓郎さんはエッセイを書いた。

拓郎さんのショルダーバッグの中には色々な秘密が詰まっている。詳細はアナログLPのエッセイ

「君のdestination」

皆んな誰でも色々と自分の日常とか行き先、人生の方向で悩んだりする事がある。そういう些細な事を悩んでいても仕方が無い時があって、時々、悩んでいる自分に酔っているという事があるのではないか?という曲。貴方が何処へ行こうが、何処へ向かおうが、知ったことではない。今、そんな大した問題ではない。そんな大問題にすることがおかしい、今は。気にしないで、成り行きで行こう。ラテンの音楽を取り入れて。君のdestination、行く先。

アナログLPの話。つま恋で撮影。奈緒さんがイメージガール。このアルバムにしか付いていない、エッセイ集『ちょっとだけTrue Story』が封入されている。数量限定、増版はしないとの事。8月10日発売。

3曲めは拓郎さんの真実を歌った曲「Contrast」

拓郎さんの人生は「愛」というものを求め続ける幸せが欲しい。「愛」を求め続ける人生だったように拓郎さんは思っている。人間と人間が織りなすドラマは本当に不可解。自分とは全く無関係であるはずの自分とは無縁なはずの「周囲」という環境。自分を含む空気感の中からいとも簡単に勝手な作り話とかが横行してしまう。実に厄介な道のりだった。拓郎さんは自分の運命を恨んだりもしたし、どうしても避けては通れない道も目の前にあった。自分に正直であろうという事を貫くしかない。当時の拓郎さんが抑え切る事が出来ないような熱い男だったが為にそういう事が生まれてしまった。多くの敵が生まれてしまって、多くの戦いに立たされてしまった。当時、拓郎さんを叩いた人達は、そんな事があったのか?というくらい記憶に無い事。そして第三者が輪をかけてネットを含めて色々な事を言い始める。憶測が憶測を呼んで噂話がどんどん広がっていく。現在、拓郎さんは本当の愛、平和な環境を得る事が出来ているのかもしれない。佳代さんと出会えた。残りの時間を有意義に過ごしたい。明るい楽しいエンディングを作らなければ。

4曲目「アウトロ」

Kinki Kids と拓郎さんのタッグを、あと721億回見たいという書き込み。もしかしたら、あと1回なのかな? フジテレビと話が進んでいるという話から、剛さんのパンナコッタの話、光一さんからメールが来る話等、Kinki Kidsの話。三人は歳の差だとか、キャリアとか、生きる道の違いとか、そんな事は何も関係無い。一人の人間として出会った3人。言葉が意味を持たなくなる位、3人が会う事は素敵な瞬間といった話。

11:00 佳代さん

5曲目。堂本剛がアレンジしてエレキギターで参加している。ハーモニーで参加しているのは吉岡悠歩さん。「ひとりgo to」

「たえこMY LOVE」という曲の主人公は実在のモデルがいて、70年代の中頃、柳田ヒロと付き合っている時期があって、ヒロは典型的なプレイボーイでモテモテ男。柳田ヒロがある夜連れてきた一人の女性がいて、ファッション、口調がその時代の最先端を行っている雰囲気を醸し出している女性で頭も良かった。ただ、この女性は拓郎さん達には言いたくないエピソードを沢山持っていたらしくて、話したくないエピソードを心の中に仕舞っているらしくて、若くて美しい女性だけれども、何処かに潜んでいる暗い、マイナスなイメージが、時々匂う人。おそらく24~25歳なのに、もう世の中にウンザリしている、如何にも70年代女性という感じ。その後、その女性とは何のサインも無いまま、ふわっと会えなくなった。ただ来なくなった、不思議なイメージを残したまま居なくなった。あの「たえこMY LOVE」から月日が流れて2021年の夏に原宿の表参道を見ていると、あの頃、雨に濡れながら3人で、表参道を走った思い出がフラッシュバックしてきて、あの曲の完結編を作ろうと思って作った曲。リズム&ブルース。6曲目「雨の中で歌った」

「雪さよなら」。ハーモニーが、あちこちから絶賛されている。小田和正さんと拓郎さん。拓郎さんが小田和正さんのような歌い方をしている、3回。ウィスパーボイス。拓郎さんもいつになく優しい歌い方。泉谷チャリティーというコンサートが2~3回。国立競技場でのコンサート。オフコースと2曲、ジョイントでやった辺りから小田さんと最接近するようになった。音楽の方向性は必ずも一致していないのだが、そういうところに向かう情熱、マインドはお互いに共鳴しあうものがお互いにある。現在、一番貴重なスペシャルな時間はスイーツ会。小田和正さんとの素敵なコラボレーション。7曲目「雪さよなら」。

昔、ケネディー大統領が暗殺された後に就任演説の後ろからTogether… というコーラスをつけた歌がレコードになって発売されたが、ケネディー大統領は手を取り合って新しい時代、新世界を切り開いて行こうと、演説を行ったと思うのだが、この詩の内容を抜き出してコーラスと一緒になった曲が発売された。拓郎さんはケネディー大統領の暗殺によって、甘い青春のような淡い憧れを持っていたアメリカへの気持ちが大きく後退していくという、アメリカに付いてのマイナスイメージが強く記憶に残っている。そういう時にケネディー大統領が言った「Together」という言葉を上手く使って歌にしてしまう、曲にしてしまうという発想がポップな軽いアイデアがアメリカの良いところだとも当時、拓郎さんは思った。今回のアルバムで若い人達から協力を得て、拓郎さんは心から感謝の気持ちを表していきたいと今後も思っていて、このアルバムに参加された小田さん、Kinki Kids、篠原さん、奈緒さんを登場させた曲を作ってみたいと考えた。現在、トーキングブルースという形で曲を作る人は拓郎さんしかいない。何故か日本人はトーキングブルースをやらなくなった。「Together」では拓郎さんがエレキギターを2本弾いている。どの音が拓郎さんが弾いているギターなのか当てるのは難しいかな?拓郎さんのギターは60年代のリズム&ブルースが基礎になっているので、フレーズを聞けば如何にもあの頃のアメリカンな感じだと解る人はいるかもしれない。争い事はいけない、争いの無い世界、地球環境も含めて、この地球は危ういのでは?というメッセージ。みんなで「Together」で仲良く暮らせる場所、そういう地球であって欲しいという思いを込めて。8曲目「Together」。

音楽は人の心にちゃっかりいつの間にか入り込んで来ては悪さをする事が気がする。音楽は素敵でチャーミングなものだが、怖い、危険な一面を音楽は持っているような気がする。これが時々人生に影響を与える事が無いとも言い切れない。たかが歌、たかが音楽、されど歌、されど音楽。今回のアルバムでは全編を通じて一人の人間がそれなりに誠実に、しかし時にもろく、時に危うく生きてきた道を表現してきた。人生は1回限りでやり直しとかリテイクとかは出来ない。彼は彼なりに必死で生きてきた。事ある毎に彼は強気な発言をして周囲は気にしない、周りが何を言おうと俺の知った事では無い、独特の意地っ張りなところを示していた。でも、そんな事が普通に考えて一人の人間がずっと意地を張り通して出来る人間がこの世に存在する訳がない。断じて、そんな強い人間がこの世にいる訳がない。誰だって皆んな弱くて、脆くて、危うくて、独りぼっちで、そういう生き物では無いのだろうか?人間は。彼は意地っ張りだったが陰では泣いた事もあったはずだし、強がっていたが、そうではなくて裏では一人で悩んでいた事もあったのでは無いだろうか?やっぱり愛してもらいたいという気持ちが強かったと思う。この曲の内容はライナーノーツを読みながら貴方のご家族とかを思いながら、拓郎さん夫婦のような似たような境遇の方がいたら、お母さんの事などを思いながら、聴いて欲しいとの事。アルバム最後の曲「ah-面白かった」。

ah-面白かった(アナログ盤) [Analog]


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