今回のゲストは あいみょんさん。歌詞についてのお話等、とても興味深く良かった。
メモ
吉田たんみょん。堂本剛さんに「たんみょんで再デビューしても貴方は絶対に売れる訳が無い」と言われた。
巷の情報。拓郎さんが芸能活動を引退という噂。「拓郎に近い音楽仲間」、「拓郎をよく知る人」というのは嘘。拓郎さんをよく知っているのは拓郎さんのマンションに一緒に住んでいる方々。責任を負わないメディアの作り話に惑わされない事。ネット、都市伝説、フェイクニュース、全部、あり得ない嘘。佳代さんに「芸能界にいたのか?」「芸能人だったのかな?俺たちは」「芸能界を引退するのは違うんじゃないかな」ユイ音楽工房は芸能事務所という感じでは無かった。芸能界の方々とお付き合いはあったが、どっぷり芸能界に入りきれず中途半端。界とワールドとかは関係無くて拓郎さんは自分の好きな事をやっていたに過ぎない。芸能界を引退というのは好きになれない、敢えていえば卒業、リタイア。平凡な日常の楽しみはあるし、人生をリタイアしている訳では無いし、生きる事を引退した訳では無い。ギターは弾くし。やらないと言った事はやらないが、やりたい事は沢山ある。
リスナーから、LP再プレスの話が沢山。
LPは拓郎さんが記念に残したいと思って作った。プレスには限りがあるので予約が一杯なのは予想外。
ジャケットは素晴らしい。
1曲目「雪さよなら」小田和正さんのお話
雪さよなら
あいみょんさんがゲスト
今度のアルバムは結婚して36年経って佳代さんがやっと認めてくれた(これまではあまり聴こうとしなかった)。佳代さんに若い方の音楽を勧めていた、米津玄師さんに一時ハマっていた。ところが佳代さんは飽きが早い。あいみょんさんの音楽を勧めていたが、女性同士で何かあるらしくて(なかなか聴かなかったのだが)、この前のテレビを観て心が掴まれたらしくて、そこであいみょんさんの曲で、拓郎さんがこれだと思う曲を繋げてアルバムみたいにして佳代さんに聴けるような環境を作ってと言われた。拓郎さんが作ったら、ずっと朝昼晩、あいみょんだらけ。あいみょんさんの曲と拓郎さんの曲がループ。今、御飯を食べる時に「初恋が泣いている」を歌っている、頭から離れない。曲は完璧に把握しているが歌わしてくれるところが無かった(LOVE LOVE)。「初恋が泣いている」の2コーラス目のママについて、気になっていて、1コーラス目をちゃんと聴くようになって「電柱にぶら下がっているママ」。話を変える事が出来そうな歌が、あいみょんさんの歌には多い。天下の大嘘吐きは褒め言葉。でんぐり返しの日々は浮かんでこない。こういう事を歌詞にするのは変わっている、すごい人。あいみょんさんは妄想させるのが上手い。でんぐり返しの日々は考えた言葉では無くて、ただ出てきた言葉を流れるように使う。最初は深い意味は無い。想像力を掻き立てられるナンバーワン。読んだ人が自分なりに判断するしかないという歌詞が多い。解りづらいからこそ、面白い。クイズみたいな歌。どっちにも取れる。拓郎さんは、こういう歌詞は見た事が無い。あいみょんさんは唯一。「桜が降る夜は」4月の夜はまだ肌寒いよね、というカップルの距離感、微妙。27歳、歌詞に書いている事を全て経験した訳では無い。他の兄弟とは違って、手はかからなかったけれども、一番、皆んなとは違った(あいみょんさんのお母さん達的には)。勉強どうこうよりも絵を書く、作文を書くのが好き。基本的に悲観的な妄想。どちらかというとマイナスな思考が多い。でも、外面は明るい。中学から映画が好きで家でDVDを見ていて可哀想な主人公を自分に置き換えて妄想。そういう事が今に繋がっている感じは無い。自分が何故、こういう歌詞を書くのかは解らない。あいみょんさんのお父さんが音響関係だったので、楽器も沢山あって、CDも沢山あったので、唯一、あいみょんさんだけが音楽に興味を持った。それは日本の音楽。でも、日本の音楽の影響は受けていない。ワンアンドオンリー。拓郎さんは色々な人から「あいみょんさんの楽曲は吉田拓郎さん的なニュアンスがありますね」とよく言われるが、拓郎さん曰く、「無い」。全然、拓郎さんの楽曲とは違う。まず、何が違うかというと、音楽は歌詞を書いてメロディーを付けて、ギター一本でこうやっていると、割と同じように聞こえるものもアレンジしたりすると、全く違う音楽に生まれ変わる事が出来る。その意味では、あいみょんさんの周りにいるミュージシャンについては拓郎さんが会いたいくらい、すごく良いミュージシャンが揃っている。アルバム聴いたりして、すごく良いスタッフがいて、これは財産だから大事だと思うが、その前に、じゃあ家でギターを弾いて作って、それが吉田拓郎的なところがあるかというと、無い、絶対に違う。だから、たぶん、あいみょんっぽいものは今後出て来ない。一人で最後。影響を受けて出てくる人はいるだろうけれども、拓郎さんの場合でも全然拓郎さんらしく無い。あいみょんさんもワンアンドオンリー。こんな世界観は考えられない世界観。「恋をしたから」夕方の匂いが苦しいのは、あいみょんさんだけ。夕飯も喉を通らなくては、あるけれども、夕方の苦しくてという表現は無い。ずっと頭が動いている。歌を作っているのは楽しい。どんどん湧いてくる。夕方の匂いが苦しくて、は鯖の煮付けから。読んでいるとすごく面白い歌詞が多い。「愛を伝えたいだとか」の少し浮いた前髪というのは良い言い方。割れてしまった目玉焼き。明日いい男になる訳じゃ無いも良い表現。逆も言えるような歌詞。こんな事を歌にした人はいない。「風のささやき」もロマンチックな感じかな?と思っていたら全然違っていた。こんな事を歌にする人はいない。頑張れと言われるのが苦手だった。でも、こういう表現は。これがメロディーに乗っかっている。
2曲目「初恋が泣いている」
初恋が泣いている
好きなコード。あいみょんさんは Cadd9。拓郎さんは E。
ギターを弾きながら、曲を作る。同時進行。ギターに良い意味で興味が無い。C系で作る。
拓郎さんのギターテクニックの話。
偶々、押さえたコードが良い音だった(あいみょん)。憶えたくない一心。
エレキの方が面白い(拓郎さん)
ヴォーカルの話。あいみょんさんの声は裏声になっても、ファルセットになってもヒステリックにならない。便利な声。高いところになってもヒステリックにならない。
シンガーソングライター以外でなりたかったもの。パン屋さんになりたかった。近いところではカメラマン、音響、になりたかった。元々は絵を描きたかった。美術が得意。学校で褒められていたのは唯一、美術。自分の想像で絵を描くのが苦手(模写が得意)で諦めた。
学校という場所は勉強というより友達と会う場所。好きなものを共有する場所。黒板を写すのも、のーとをとるのも如何に綺麗に書けるか?という事しか考えていなかった。ノートはアート。絵のような感じ。勉強は一切出来なかった。
お酒の話。あいみょんさんはビールが好き。他のお酒も好き。日本酒に辿り着いていない。
カメラが好きだという事と酔っ払いになるところは拓郎さんと似ている。昔の髪型とガチャピンと。
3曲目「桜が降る夜は」
桜が降る夜は
「初恋が泣いている」が名曲だという話から初恋の話から「準ちゃん」を拓郎さんが演奏。あいみょんさんは色々あるが初恋はどれだったか?一番早いのは小学校? 中学。陸上部は誰も振り向いてくれなかった。あいみょんさんの好きな人は陸上部。第二ボタン。そこから曲は生まれなかった。好きな人の為に曲を作ろうというのは無かった。「準ちゃんが吉田拓郎に与えた偉大なる影響」(拓郎さん)。
遊びに行ってみたい場所。ニューヨーク。今は日本で行ったところが無いところに行きたい。お風呂が好きで無いのも拓郎さんに似ている。温泉の話。
動物が好き。多摩動物公園の猿山がお勧め。
あいみょんさんは、拓郎さんが今まで会った事が無い人という話。お喋り過ぎる。3秒黙るのがしんどい。一人喋りは平気。一緒に暮らすと楽しそう。楽しませる自信がある。スタッフにあいみょんやっていて楽しいと思ってもらいたい。あと 4〜5時間大丈夫そう。
ずっとあいみょんのアルバムを聴いて、かなりスペシャルな感じで評価していて、オリジナリティーというのがすごくあって、咄嗟に浮かぶフレーズみたいなものをメロディーに乗せるやり方はとても斬新で拓郎さん達も70年代からやってきたんだけれども、また、もう一段階前進して、もう一つ新しい曲を作る曲作りのパターンをあいみょんさんは確立しつつある。米津玄師さんの曲作りも斬新だし、若い人達が日本のポピュラーミュージックを引っ張っていって、また、それらにつられて若い人達が影響を受けて曲を作っていくという、将来の日本の音楽がそういった方向に行ってくれると、どんどん新しく日本のエンタメ、ミュージックの世界も素敵な方向に行くのではと期待している。あいみょんさんが楽しい、すごく面白いというのが解ってびっくりした。
4曲目「夏休み」(アルバム「一瞬の夏」より )
夏休み