「ちょっと長い関係のブルース――君は浅川マキを聴いたか」(喜多條忠 編)
2011年の本だが、少しずつ読んでいって、ようやく読了。浅川マキさんのライブを初めて観たのは、2000年 新宿ピットインで開催されていた「浅川マキを聴く」。この本は喜多條忠さんで始まっていて、喜多條忠さんで終わっている。研ナオコさんのエッセイもあるので驚いている。山下洋輔さんのエッセイは必読だと思う。浅川マキさんは自ら、《素敵なミュージシャンと関わっていくうちに、どのようなジャンルにも属せなくなった》という意味の事をライブで仰っていたが、浅川マキさんの存在そのものが一つのジャンルなのだと思う。浅川マキさんが他界されたのは2010年1月17日だが、この本には、2009年の頃の事も書かれているし、2010年3月4日の「こんな風に過ぎて行くのなら・浅川マキがサヨナラを云う日」(新宿PIT INN)の事も書かれているので、その当時の事も伝わってくると思う。
ちょっと長い関係のブルース – 君は浅川マキを聴いたか