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吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD (2022.3.11)メモ

今回は311の時の話とフォーライフ設立の時の話があった。フォーライフについては拓郎さんから、その時の真実について聞けて良かった。


detente(紙ジャケット仕様)


メモ

「Together」のお話。エレック時代の「やせっぽちのブルース」のお話なのだが拓郎さんが演奏しているのは「たくろうチャン」。「Together」はブルースコード。「Together」の歌詞の中に Kinki Kidsのお二人と小田和正さんと篠原ともえさんと奈緒さんが実名で登場する。「たくろうチャン」という曲から50年以上経って、地球という星に長居し過ぎたので、そろそろお暇したいという曲。あちらの星では篠原さんとか奈緒さんとかがいて争い事とか無い国で幸せに楽しく暮らしているというニュースが入って来て、それじゃあ、たくろうチャンもそろそろ帰らなきゃ、という感じの歌。来週あたりにチケットを買って、小田和正さんや Kinki Kidsを連れて行くからねというトーキングブルース。

「僕の独り言」Kinki Kids の剛君のアレンジ。レコーディングは都内。拓郎さんはリモートで参加。

リスナーからのメールから。311のお話。311の頃、拓郎さんがチャリティーのコンサートを行っていた。夜10時からラジオ福島で放送が始まった時に流れた「春を待つ手紙」。当時、拓郎さんは弾き語りで「春を待つ手紙」を歌った。この曲を弾き語りで歌うのは生涯初めてだったとの事。


春を待つ手紙


311の頃、拓郎さんは坂崎幸之助さんとラジオ番組をやっていて、リスナーと一緒にハワイに行こう、という企画が決まっていて、しかも3月11日に成田空港を出発するという予定で奥様と二人で荷造りが終わって… 午後の2時過ぎ…。そして、ハワイ行きは中止。ただ、ハワイの事よりも、あの時、原発の事とか改めて突きつけられた。人類はそういう危険な事と一緒に暮らしながら、平和というバランスを保っているという事が解ったという瞬間だった。あれから11年。【黙祷】

アルバムは限りなく完成に近付いている。来月、発売日を発表?こういう社会状況だからこそ、クオリティーが高い。今だから出来る。

1曲目。争い事はいけない。武器を捨ててもらいたい。地球に住んでいる我々は愛を目指すべきなのではないか?愛を目指すべきだというメッセージ。昔、高杉晋作という若者がいて、多分、心の中で、こう呟いていたのではないか? 《俺たちは争い事はいかんよ。武器を捨てて、地球に住んでいる俺たちは愛を目指そうよ。》と心の中に呟いていたような気がして高杉晋作という役を演じながら拓郎さんの思いで、この曲を書いた。これを今、聴いてもらいたい「RONIN」。


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リスナーからのメール「ごめんね青春」佳代さんについてのお話。運命は一寸先は解らない。「マンハッタンラブストーリー」のお話。

コーヒーをたしなめない人生。コーヒーの香りは好きだが飲めない。コーヒーの歌は岡本おさみは沢山作っていたが歌っている拓郎さんはコーヒーの世界を知らなかった。

2曲目。珍しい曲。「LIVE 2019」のボーカルコーラスチームのメンバーと楽しく演奏した。あの名古屋ライブは拓郎さんにとって宝物になっている。その彼らと演奏した。ツーコーラス目から緩い。可愛い良い曲。フルコーラス「僕のあたらしい歌」


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3月は懐かしい男達のエピソード。南こうせつさんの話。こうせつさんは雨男。南こうせつさんがイベントをやろうとすると必ず嵐が来たり雨が降ったりする。ゲストに呼ぶと雨になるのでアウトドアの野外コンサートでこうせつを呼ばない方が良いという業界のジンクスがある。福岡のサマーピクニックに拓郎さんが一度だけゲスト出演した時、前日の晩まで地元は大雨で中止も考えていたらしいが、ところが拓郎さんは晴れ男(こうせつさんとは真逆)で拓郎さんが行くと晴れる。晴れ男と雨男では気が合わない。拓郎さんがサマーピクニックに参加するという事で現地に入った瞬間に晴れ間が青空が広がって完璧に天気が回復した。「つま恋」も、こうせつさんがいると雨が降るという事で懸念されたが、拓郎さんがいたので晴れた。《拓郎さんは晴れ、こうせつさんは雨》

泉谷しげる。70年代初期、エレックレコードで一緒にいた事がある。エレックの泉谷しげるのデビューコンサートで、泉谷が客席に向かって《客だと思って偉そうにするんじゃない!》とアジテーション。当時、業界は《お客様は神様です》が定着しているこの時期に芸能社会に対して一撃を加えている。

フォーライフ、拓郎さんと泉谷さんは同じようなハートを持っていて、小室さんや陽水さんとは合わないという事なのだが若い時は解らなくなっていた。拓郎さんと泉谷さんは、その後も個人的に付き合いが続く事になって行くのだが、拓郎さんは小室さんとは25年以上付き合いが無いし、陽水さんとも10年以上付き合いが無い。本当は気が合わないのを泉谷さんは若い時から解っていた。

フォーライフに関する番組の話。あの番組を見ていると「つま恋」とフォーライフ設立は恰も関係あるように作られているが、関係は無い。「つま恋」とフォーライフは関係無い。「つま恋」は拓郎さんと雨男の南こうせつさん。「つま恋」とフォーライフは同じ時期だったというだけで両方共絡んでいるのは拓郎さんだけ。フォーライフは若者の大いなる勘違い。フォーライフに参加した若い社員達、その家族達が一番辛い思いをしている。だから泉谷さんは自分に正直に動いて辞めた(責任を取った)。拓郎さんはあの時に辞めないように説得したが泉谷さんは《拓郎は俺にとってはダチだから拓郎が社長になっちゃうと言いにくくなって付き合いにくくなる》と嘆いていて、拓郎さんは涙を飲んで泉谷さんを送り出した。拓郎さんは川村ゆうこさんや原田真二さん等を沢山デビューさせて、会社は4人だけではない、沢山、若いアーチストをデビューさせる、それが本当は夢だったのだから。だが、誰も後輩を育てようという、そぶりも雰囲気も無い。若い人のレコーディングを見にも来ない。若い才能をフォーライフの為に探したり育てたり、そういう事をしないで、何時迄も夢のような話に酔っているのはいけない。結局、言っている事は新しい事を言っているように見えるが企画力やアイデア力やレコード業界とか芸能界とか全く付き合いも出来ないのに風呂敷ばかり大きくなって、フォークって言えばOKだみたいな話では誰も付いてこない。誰もついて来ない先輩になった事が問題。音楽は必ず伝承されるものだから、若い人がそこを見習ってくれないとという事が基本的にあるはず。だから泉谷さんが一番正しかった。その後、拓郎さんと泉谷さんとの付き合いは続いて泉谷さんの企画で普賢岳のチャリティーコンサートをやったり、武道館での日本を救えバンドを作ったりして、拓郎さんと泉谷さんは同じ釜の飯を食ったというのが残った。

高田渡さんのお話。ステージの上で寝ちゃったシンガー。これこそフォーク。これは前代未聞でその後も無いと思われる。拓郎さんと渡さんは正反対と思われているかもしれないが意外と気が合っていた。渡さんが拓郎さんにバーボンを教えた。

札幌に行きつけのバーがあって、バーのママさんが豪快で北海道女性の典型な人で、ツアーとかで新しい人が入るとママの洗礼を受けるという暗黙のルールがあって…。スチールギターの駒沢裕城さんがバンドに入った。駒沢さんは真面目な青年で移動中も必ず読書に耽る文学青年でお酒も飲まない。駒沢さんもママの洗礼を受けた。駒沢さんは事態が飲み込めないまま呆然。それから数日経って次のコンサート、九州の方に移動という事で東京駅に集合。バンドのメンバーはグリーン車の中で到着まで時間がかかるから寝ていようという雰囲気の中で駒沢さんは《今夜はどんなところで飲む予定なんですか?》と皆に話しかけていた。

3曲目。昔のツアー音源。アルバム「デタント」の頃の音源。鎌田夫妻達のバンド。拓郎さんは、その頃、マネージメントの人と折り合いが悪く、ある日、拓郎さんがエッセイ集を書こうという事で出版社を探してもらったら、その人は乗り気の出版社が見つからないという事で、後日、拓郎さんが知り合いの編集者に聞いたら、《そんな話は聴いていない》との事。それで、そのマネージャーとは別れた。そこから拓郎さんの運命が開け始めて、少しずつ Kinki Kidsとの出会いとかが始まって運命的なものが、そこから変わっていった。「たえなる時に」


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5曲目。もっと自分らしさというか、自分の道、自分にしか出来ない。人間は「個」なんだ。そういう気持ちで人間は立ったり歩いたり進んで行ったり、そうやって行きませんかね?という歌を作った。タイトルは「アウトロ」。個人的な拓郎さんの締めくくり「イントロ」に対して「アウトロ」。自分らしく生きる愛する育む消える。「アウトロ」

6曲目。「Somethin’ Stupid」恋の一言。フランク・シナトラとナンシー・シナトラのデュエット。全米ナンバーワンに輝いた曲。


Somethin' Stupid